2017年12月7日

社会人向け◆残業規制による「仕事が終わらない」問題

某求人雑誌の表紙に、大きな文字で「残業が月10時間以内の仕事」と書かれているのを見かけました。


近年では「働き方改革」として、長時間労働を止めよう、残業を削減しようという動きが広まっています。企業が求人をする際には、残業時間の少なさ、有給休暇取得率の高さ、育児・介護休暇の実績…など、ワークライフバランスを意識した働き方は大きな売りになってきています。

とはいえ、形ばかりの残業規制は、労働者を精神的にも肉体的にも苦しめるだけです。11月22日のネットニュースに、こんな記事がありました。(※1)

41.5%が「働ける時間が短くなったのに、業務量が以前のままのため、仕事が終わらない」という「時短ハラスメント」に関する悩みを抱えていた。

単に「今まで10時間でやっていた仕事を8時間でやれ」というだけでは、現場の従業員を困惑させるだけです。「働き方改革」は、誰もが活き活きと働ける社会を目指すべきものです。「仕事が終わらない」というプレッシャーを感じる労働者が増えてしまっては、本末転倒です。


企業内でキャリアコンサルティングを行っていると、多くの経営者が「従業員には長く働いて欲しい」とおっしゃいます。また、多くの従業員が「今の職場で長く働きたい(離転職はしたくない)」とおっしゃいます。つまり、双方が「辞めて欲しくない」「辞めたくない」と思っているのです。

長時間労働は従業員にとって負担になりますし、長期にわたると離職につながりかねません。経営者も従業員も前向きに「いい職場づくり」に取り組める…そんな企業が増えることを願います。

※1…ITmedia NEWS「「残業するな」「いいから帰れ」会社員の4割が“ジタハラ”に悩み 高橋書店の調査」より引用。
www.itmedia.co.jp/news/spv/1711/22/news147.html


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