2017年4月26日

社会人向け◆心は決して無敵ではない(コラム『SanPaKuちゃんのわがまま 気まま愛のRoom』)

現代人は、仕事でもプライベートでも、多かれ少なかれストレスは感じるものです。
しかし、人に相談したいと思っても、躊躇してしまうことはあります。
「誰に相談していいいのかわからない」、「知り合いに相談するのは恥ずかしくてできない」という方もいると思います。また、「なんとなく悩んでいるけど、人にうまく伝えられない」、もしくは「相談という選択肢がそもそもなかった」という方もいるでしょう。

以前、雑誌『an・an』(マガジンハウス、2017年3月22日号)を読んでいたらこんな話が載っていました。

『an・an』には、『SanPaKuちゃんのわがまま 気まま愛のRoom』(犬山紙子)という連載があります。
『SanPaKuちゃんの~』は、おしゃれな主人公さんぱくちゃんが登場してくる漫画と、それに対する作者のコラムがセットになっています。

2017年3月22日号のテーマは「あんまメンタルを過信しない」でした。
漫画では、さんぱくちゃんが、すぐにイライラとしてしまう友だちに対して、「カウンセリングってそんな大ゲサなもんじゃないわよ」、「プロに話を聞いてみるってのも合理的でしょ」と指摘します。

そして、作者の犬山紙子さんはコラムの中で「カウンセリング」について
全く関係ない人に話をすると自分の中で整理される
体の不調や悩みにはみんな敏感なのに、心の不調や悩みは放置しがちな日本。心が無敵なわけでもないのになんかヘンなんですよね。「心がちょっと疲れているな」と感じた時は、それぞれにあったいろんな方法でケアをしていきたいものであります
と、自身の経験を踏まえて述べていました。

この話が指す「カウンセリング」は心理カウンセリングに近いものだと思いますが、キャリアコンサルティングにも通ずるものがあるのでは…と思います。

キャリアコンサルティングは、職業の選択、キャリアデザイン、能力開発など仕事に関する相談を行うものです。
とはいえ実際のキャリアコンサルティングでも、人間関係について相談をされる方が多くいます。仕事の人間関係だけでなく、家族や友人まで話が及ぶ場合もあります。
それだけ、仕事とプライベート、仕事と人生は切っても切り離せないものなのだと思います。

人と話をしていると、初めは具体的に相談内容がまとめられなくても、話していくうちに伝えたいことや思い出すことが出てくるものです。

「人に相談するって、ハードルが高い」と感じている方もいるかもしれません。
しかし、相談してみることで、モヤモヤした気持ちが晴れることもあります。
『SanPaKuちゃんの~』の作者がいうように、心は無敵ではありません。悩みは一人で抱えず、誰かに相談してみるようにしてみてくださいね。

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2017年4月22日

学生向け◆社員の少ない職場は本当に働きにくい?

2016年(平成28年)に厚生労働省が発表した資料によると、大学の新規卒業者のうち、卒業後3年以内に離職した人の割合は31.9%となっています。(※1)

この厚労省の発表資料から、企業規模別の離職率について考えてみます。
企業(事業所)の大きさ別に離職率をみると、次のようになります。

※ 平成25年3月新規大学卒業者の事業所規模別卒業3年後の離職率


「5人未満 59.0%」が、最も離職率が高くなります。
従業員が多くなるほど離職率は減り、最も離職率が低いのは「1000人以上 23.6%」となります。

従業員の数が少ないと離職率が高くなる原因として、
●年の近い先輩社員や同期入社の同僚がおらず、仕事の悩みが相談しにくい。
●社員が少ないため、早く多くの仕事を覚えなければならず負担が大きい。
…などが考えられます。

もちろん、社員が少ない会社でも、
●1年目から責任のある仕事を任され、社会人として早く成長できる。
●上司と接することが多く、仕事のアイディアを採用してもらいやすい。
…などの点から、仕事に大きなやりがいを感じる方もいます。

結局のところ、続けられるかは「自分次第」「会社次第」ということになります。

「少ない人数の方がコミュニケーションが取りやすい」、「多くの仕事を任せられる方が達成感を感じる」
…など、自分の性格が合う規模の企業はどれくらいなのか、考えてみることが大切です。

また、「私は社員数の多い企業を志望しているから大丈夫」とお考えの方は、少し注意してください。
全体の従業員数が多くとも、あなたの働く職場は、従業員数が多いとは限りません。
本社とは別に事業所(支店や施設など)を持つ企業の場合、従業員数の少ない職場に配属される可能性があります。

就職活動を行うとき、「仕事内容」「給与・待遇」「勤務地」といった条件は気にしても、「事業所規模」は見落としがちなポイントです。
ぜひ、事業所規模(社員数)についてもチェックしてみてください。

※1…「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)」より引用。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140526.html

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2017年4月18日

見た目は採用試験の合否に影響するのか?(ドラマ『人は見た目が100パーセント』)

2017年4月より、フジテレビ系列で『人は見た目が100パーセント』というドラマが放映されています。
(このブログを書いている時点では、第1話の放映が終わったところです。)

城之内純(桐谷美玲)、前田満子(水川あさみ)、佐藤聖良(ブルゾンちえみ)は、これまで製紙会社の研究室で、見た目を気にすることなく働いていました。
しかし、研究室が丸の内にある化粧品メーカーに吸収されることが決まります。
城之内たちは顔見せを兼ねた化粧品メーカーのパーティーに行きますが、場違いな見た目で参加してしまったために、恥ずかしい思いをします。更に、化粧品メーカーの國木田修 (鈴木浩介)から「人は見た目が100パーセントですから」といわれてしまいます。
化粧品メーカーで働くことを不安に思った城之内は転職活動をしますが、いい結果を出すことができません。そして、転職活動中にたまたま会った國木田から「あなた、自分の見た目が悪いから面接で落ちると思ってるんですか?だからです。そう思ってるから、落ちるんです」と、またしてもショックなことをいわれてしまいます。

…第1話のストーリーは、このように始まります。

さて、見た目が採用試験の合否に関係があるのかというと、多かれ少なかれ、影響はあります。
しかしその見た目とは、持って生まれた顔や体型のことではありません。

例えば、手書きの履歴書を書くときに「私は字が下手なので書きたくない」という悩みを持つ方がいます。
しかし、きれいな字と読みやすい字は違います。パソコンのMS明朝体のような字を書かねばならないということではありません。
文字には人それぞれのクセがありますが、同じ人が書いた文でも、走り書きで雑に書いた文と、丁寧に時間をかけて書いた文とでは、文字の読みやすさが違います。

人に読まれることを意識すれば丁寧な文字が書けるように、人に見られることを意識すれば印象のよい見た目を実現することは可能です。

シワのないスーツを着ること、寝ぐせのないヘアスタイルにすること、汚れていない鞄や靴を使うこと…
いい印象を持たれる見た目とは、第一に清潔感でしょう。

また、更に印象をよくするには、顔が明るく見えるようメイクを工夫したり、スタイルをよく見せるようスリムタイプのスーツを着るなどという方法もあります。

「見た目で判断されてしまう」と思うとなんだか自信がなくなりそうですが、ファッションやメイクでコンプレックスを隠せば、自分に自信が持てます。
また、好きなファッションやメイクを積極的に取り入れることで、自分のことがもっと好きになれることもあります。

学生の就職活動では、ある程度は見た目のルールが決まっており、どうしても他の就活生と同じ見た目にならざるをえません。
それでも、できる範囲でいいので、自分の気持ちが上がる&よりいい印象を持たれるファッションやメイクを取り入れれば、気分も前向きに、より充実した就職活動ができると思います。

ドラマ『人は見た目が100パーセント』は放映が始まったばかりですが、今後、登場人物の見た目と気持ちがどう変化していくのかが楽しみです。

↓こちらもご覧ください。
自分の魅力は周りの人こそ知っている【ブログ】

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2017年4月3日

不採用が続こうがどんな人にも価値はある(ドラマ『侠飯~おとこめし~』)

2016年に、テレビ東京系列で『侠飯~おとこめし~』というドラマが放映されていました。

このドラマは、就職活動中の大学生の良太(柄本時生)がヤクザの抗争に巻き込まれたことをきっかけに、自宅アパートにヤクザの柳刃(生瀬勝久)を匿うことになってしまった…というところから話が始まります。

柳刃はヤクザなのに(?)料理が得意で、ドラマでは毎回おいしそうな料理が登場してきます。
このおいしそうな料理も見どころの一つですが、私は柄本時生さんが演じる良太の就職活動エピソードも、楽しく見ていました。

第1話では、柳刃が冷蔵庫の余りものであっという間においしそうな晩御飯を作ります。
良太が「まさか、冷蔵庫の余りものであんなすごい料理ができるなんて」と驚いていると、柳刃が「どんなものにも価値がある」と答えます。
就活がうまくいかず自信をなくしていた良太は、この柳刃のセリフにハッとさせられるのです。

…こんな感じで、ドラマでは柳刃との共同生活を通じて、良太の心境が少しずつ変化していきます。

就職活動で結果が出ないと、なんだか自分が否定された気になり、落ち込んだり自分を責めてしまうことがあります。
しかし、内定が出ないからといって、決して自分に価値がないわけではありません。

もちろん、結果が出ないという事実をふまえ、原因を探り対策を立てることは重要です。
自分のアピールポイントは何かを考えたり、面接での話し方を変えてみたり、受ける企業の業種を変えてみたりと、対策できる点は多々あります。

「自分には価値がない」と思うではなく、自分の価値とは何かに気づき、相手がどんな価値を求めているのかを考え、どのようにアピールすれば伝わるのかを工夫することが大切です。
ドラマで柳刃が「どんなものにも価値がある」というように、結果が出ないからといって自分に価値がないと思うのは止めましょう。どんな人にも価値はあるのです。

このドラマはフィクションですが、柳刃の男気や良太の一生懸命さが魅力で、観ているとなんだか元気が出てきます(お腹も空きますが)。
就活中の方も、このドラマを観たら、ハッとさせられたり元気が出たりするかもしれません。

↓こちらもご覧ください。
見た目は採用試験の合否に影響するのか?【ブログ】

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