この厚労省の発表資料を元に、産業別の離職率について考えてみます。
産業別の離職率は、次のようになります。
※平成25年3月新規大学卒業者の産業別卒業3年後の離職率 |
(最も離職率が高い「その他」とは「主として調査票の記入が不備であって、いずれに分類すべきか不明の場合又は記入不詳で分類しえないもの」のため、除外して考えていきます。)
産業分類について詳しくは、日本標準産業分類(外部リンク)をご覧ください。
離職率の高い産業 TOP3
50.5% 宿泊業、飲食サービス業
47.9% 生活関連サービス業、娯楽業
47.3% 教育、学習支援業
離職率の低い産業 TOP3
8.5% 電気・ガス・熱供給・水道業
12.4% 鉱業、採石業、砂利採取業
18.7% 製造業
離職率の高い産業については、
●夜勤や土日祝日の勤務があり、仕事と私生活のバランスがとりづらい。
●人と接する仕事であり、人間関係のストレスを感じやすい。
……といった点が特徴として考えられます。
この特徴については、飲食店などのアルバイト経験がある場合、向き・不向きがイメージしやすいと思います。
●お客様と接することで喜びを感じるのか?ストレスを感じるのか?
●不規則なシフトでも私生活を充実させることができるのか?
アルバイトをされたことがない方でも、
●不特定多数の人と接するのは得意か?苦手か?
●生活リズムが不安定だと体調不良になったりストレスを感じたりするか?
……と考えてみるといいと思います。
また、一口に「人と接する仕事」といっても、誰と・どのように接するかは職種や職場によって違います。
飲食店やホテルでは毎日違う人と接し、塾や老人ホームでは毎日同じ人を接することが多いです。営業職には、新たな顧客を獲得する「新規獲得営業」と、同じ顧客に営業をする「ルート営業」があります。
志望動機に「コミュニケーションが得意」「人と接する仕事がしたい」と書く方がいますが、誰と・どのように接する仕事なのか深くイメージしてみるといいでしょう。
なお、「時間が不規則な仕事」や「人と接する仕事」が、必ずしもストレスの原因になるわけではありません。
●土日祝日が出勤日だと、平日に休めるから遊びに行きやすい。
●お客様から喜ばれることに、やりがいを感じる。
●機械よりも人を相手にする方が、臨機応変に対応できていい。
……という方もいます。
「離職率の高い仕事=ブラック企業!」というイメージを抱く方もいると思いますが、そう考えるのは早計です。今回の統計で挙がった離職率の高い業種でも、やりがいを感じて活き活きと働く方はたくさんいます。
人によって、仕事に関する価値観、仕事に求めるものは違います。自分のライフスタイルや性格にあわせて、仕事を選ぶことが大切だと思います。
とりわけ学生の場合、就職活動中は周りの友人と自分を比べて、焦りを感じることが少なくありません。
「自分には得意なものがないから、簡単そうな仕事を選ぼう」、「A社よりB社の方が初任給が1万円高いので、B社を選ぼう」と、短期的な視点で仕事を選んでしまうこともあると思います。
仕事を選ぶ前にはしっかりと自己分析を行い、5年後10年後の自分のイメージも思い浮かべてみてくださいね。
※1…「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)」より引用。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140526.html
↓こちらもご覧ください。
社員の少ない職場は本当に働きにくい?【ブログ】
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