2017年6月30日

社会人向け◆働く女性はどれくらいいる?

近年、テレビのニュースなどで「働き方改革」という言葉をよく耳にします。
日本は少子高齢化を背景に労働力人口が減少しており、女性の活躍が課題となっています。

では、世の中には、働く女性はどれくらいいるのでしょうか?

総務省統計局の「平成24年就業構造基本調査」によると、15~64歳の女性の有業率は63.1%となっています。(※1)
働く女性の割合は、平成14年(2002年)に若干減少したものの、年々おおむね上昇傾向にあるといえます。

女性の有業者数及び無業者数の推移(15~64歳)

年齢階級別に比較すると、20代後半から30代にかけて働く女性の割合は減少します。
25~29歳 ― 75.3%
30~34歳 ― 68.2%
35~39歳 ― 67.1%

女性の年齢階級別有業率(15~64歳)

この結果を折れ線グラフにすると、グラフはM字型カーブになります。
平成19年(2007年)と平成24年(2012年)の5年間で比べると、このM字型カーブの底が30~34歳から35~39歳に移行しています。
これは、平均初婚年齢や第1子出生時の平均年齢が、年々高くなっていることが大きな要因だと考えられます。

結婚や出産・育児は、男性にとっても女性にとっても重要なライフイベントになります。そのため、結婚や出産・育児を機に、働き方を変える方は少なくありません。
「家庭を大切にしたいから仕事をしない」という方もいますが、「働きたいけれど子どもがいるので働けない」という方が多いのも事実です。

「働き方改革」として、企業には、女性の継続就業の促進、男性の育児・家事参画の促進、仕事と介護の両立など、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)に対する取り組みが求められています。
また、個人でも、恋人間や夫婦間で将来についてきちんと話し合うことが、今後よりいっそう重要なこととなっていくでしょう。

※1…「平成24年就業構造基本調査」より引用。
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/topics/topi740.htm


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2017年6月24日

社会人向け◆なぜ「老後に必要なお金は3000万円」なのか?

家計や貯蓄の話になると、よく「老後に必要なお金は3000万円」と耳にします。
「そんな大金、貯められるわけがない!」と思う方は多いと思いますが、なぜ「老後に3000万円」といわれているのでしょうか?

総務省統計局の「家計調査年報」によると、高齢夫婦無職世帯(※1)の1ヶ月あたりの収支は、年金などによる収入が約21万円になっています。一方で、支出は約26.5万円です。つまり、1ヶ月で5.5万円の不足分が発生することになります。(※2)

※ 高齢夫婦無職世帯の家計収支(2016年)

不足分を埋めるには、老後を20年と考えても1320万円が必要となります。
これに、介護費用、入院費用、自宅のリフォーム代などを加えると、「老後に必要なお金は3000万円」となるのです。

しかし、全ての人が3000万円を貯めておかなければいけないわけではありません。
この3000万円という金額はあくまで一般論です。住居費用や医療費など家計の事情は人(世帯)によって違ってくるので、ご自身にあった金額を考えていく必要があります。

20代の方でも50代の方でも、今後どんなライフイベントが起こるのか、何歳まで仕事が続けられるのか、何歳まで生きるのか…明確にわかる人はどこにもいません。
いつまでにいくら貯める必要があるのかは、常に見直さねばならないテーマなのです。

※1… 「高齢夫婦無職世帯」とは、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯を指します。
※2…総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成28年(2016年)家計の概要」より引用。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/2016np/gaikyo/index.htm

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2017年6月12日

学生向け◆自分の魅力は周りの人こそ知っている(動画『リアルビューティー スケッチ』)

履歴書でも面接でも、採用試験で大切なのは自分の長所や売りを伝えることです。
しかし、就活生や求職者の多くは、自己PRが苦手だと感じています。

自分の長所が伝えられないのは、
①恥ずかしくて口にはしづらい
②自分のいいところがわからない
と、2つの理由があると思います。

①恥ずかしくて口にはしづらい
日本には謙遜をするのが美徳という考えがあります。そのため、自分の長所や売りを正々堂々と口にするのはなんとなく気が引けてしまいます。
仮に自分が長所だと思う点があっても「自信過剰だと思われたらヤだな」と、恥ずかしい気になることもあるでしょう。また、自分の知識や経験を売りにしようと思っても「私のレベルは本当は大したことないのかもしれない」と、気後れすることもあるでしょう。

しかし、自分のよさは言葉で表さない限り、企業には伝わりません。
企業は、求職者のよさを知りたくて採用試験を行っています。自分の欠点ばかり口にする人より、アピールポイントを伝える人の方が、企業からの評価は当然ですが高くなります。


②自分のいいところがわからない
自分の長所や売りがわからず悩んでいる方は、本当に沢山います。
しかし、自分では気がつかないだけで、いいところというのは誰にでもあります。

さて、ボディケア製品などで有名なダヴ(Dove)のキャンペーンムービーに、「リアルビューティー・スケッチ(Real Beauty Sketches)」というものがあります。YouTubeでも話題になり、2013年にカンヌ・ライオンズという大きな広告賞も受賞しているので、ご存じの方も多いと思います。

この動画では、証言をもとに似顔絵を描く捜査員が、同じ女性の似顔絵を2枚描きます。捜査員と証言者の間には仕切りが設けられ、互いの顔が見えないようになっています。1枚目は女性本人の証言をもとに、2枚目はその女性と会ったことがある人の証言をもとに似顔絵を描きます。
さて、1枚目と2枚目では、どちらの似顔絵が美しい顔をしているでしょうか?




…この動画には、「あなたは自分が思うよりもずっと美しい」というタイトルが付けられています。

自分では欠点だと思っていた特徴も、他の人から見たらチャームポイントにもなります。ダヴの動画で取り上げられているテーマは美(女性の見た目)ですが、見た目以外の長所や売りでも同じことがいえます。

就職活動のアピールポイントで迷っている方は、周りの人に自分の魅力は何かを質問してみましょう。「私は口下手で性格が暗い」と思っていても、周りの人は「落ち着いた人だ」、「人の悪口を言わないので信頼できる」と感じているかもしれません。
また、過去に周りから喜ばれたことや褒められたことを思い返してみましょう。自分では「複数の仕事を臨機応変に対処できない」と思っていても、周りからは「コツコツと仕事に打ち込み集中力のある人だ」と思われているかもしれません。

他者の視点を通すことで、自分一人では気づかなかったアピールポイントが見えてくるはずです。

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2017年6月2日

障害者向け◆リフレッシュやストレスコントロールの必要性

WORKMATEのブログ

障害者専用求人の採用面接を受ける際、面接官から「ストレスコントロール方法やリフレッシュ方法はありますか?」という質問を受けることがあります。

なぜ、面接官はそのような質問をするのでしょうか?

以前、とある特例子会社(※1)の人事担当者より、このようなエピソードを聞いたことがあります。

ある時、とある従業員に有給休暇を取得をするよう話したところ、「私は仕事が楽しいので、休みはいりません。家にいてもやることがないので、それなら仕事がしたいです」と答えたそうです。
しかし、人事担当者の方は、「せっかく稼いだお給料は自分のために使って欲しい」と思ったそうです。

企業側は、従業員に対して「長く安定して働いて欲しい」と考えています。「ストレスがたまって突然休まれたら困る(辞められたら困る)」、「プライベートを充実させることで、より仕事にやりがいを感じて欲しい」と考えています。
そのため、ストレスコントロール方法やリフレッシュ方法があるのか、気にしているのです。

休日にやるべきことといっても、ゴルフに行くとかバーベキューをするとか、無理やり行動的になる必要はありません。
「家でゆっくり映画を観ていると気分転換になる」、「困ったことは家族や友だちに相談し、悩みを抱えないようにする」など、自分なりのストレスコントロール方法やリフレッシュ方法があればいいのです。

仕事をしていると、誰でもストレスや疲れがたまってしまうものです。
仕事とプライベートにメリハリをつけ、自分なりの楽しい余暇の過ごし方が見つけることが、長く仕事を続けるポイントになると思います。

※1 特例子会社とは、企業グループが障害者を雇用するために設立する子会社です。

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心は決して無敵ではない【ブログ】

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